ザクロに含まれるエストロゲンは、人体で合成されるヒトエストロゲンと同じ分子構造と生理作用を示すと、話題になりました。ペルシャ伝統医学でも「生命の果実」として珍重されているザクロは、女性のさまざまな悩みと不安を解消してくれます。

ルビアン・ペルシャザクロエキス 1964年に、カルフォルニア大のヘフトマン博士によって、ザクロに女性ホルモンが含まれていることが立証され、その後世界各国でザクロについて実験やデータが蓄積さえています。大豆などに含まれるイソフラボンは、分子構造の一部がエストロゲンに似ているので、女性ホルモン様作用と言うことで注目を浴びています。ザクロのエストロゲンは、人間のエストロゲンとまったく同じ分子構造をしているのが特徴で、女性の性機能を調整してくれます。

女性ホルモンとは、女性の卵巣から分泌されるホルモンで、卵胞から分泌されるエストロゲン、排卵後に卵胞から変化した黄体から分泌されるプロゲステロンの２種類あります。
エストロゲンは、卵巣や子宮、膣など女性の生殖器を発育させる働きがあり、思春期には乳腺を発達させ、女性らしい体を作り上げます。また、成人女性の場合は、エストロゲンは女性の性欲を昂進させる働きがあります。

エストロゲンが、女性の性欲を昂進させるのは、人間の身体の不思議な部分です。エストロゲンの分泌は、月経が終わってから排卵までの期間に盛んにあるので、排卵期に向かってもっともセックスに対する欲求が強くなるようにできています。つまり、子孫を絶やさないためにも、セックスをしたくなるようにエストロゲンが調整しているのです。

さらに男性のセックスレスにも、ザクロはおすすめです。最近、若い人でもセックスレスのカップルが増えていますが、男性の精液には男性ホルモンだけでなく、エストロゲンも含まれています。男性の睾丸からは、女性の５分の１の量の女性ホルモンが分泌されています。ザクロには生殖能力を増強させることも期待できます。

また、インドの伝承医学『アーユルベーダ』には、ザクロに催淫効果があると書かれてあります。パートナーとともにザクロを摂ると、エストロゲンが補われて性欲をアップさせます！

更年期障害とはふつう、閉経前後にみられる不定愁訴のことを言います。愁訴とは「嘆き訴える」こと。不定というので、一定のものではなく、ひとくちに更年期障害といっても、その症状や期間はさまざまです。のぼせ、ほてり、汗をかく、息切れ、動悸、皮膚のしびれ、頭痛、めまい、不眠、頻尿など。卵巣の機能は、すでに40歳～44歳くらいから低下しはじめるので、40歳くらいからこのような症状が出てくることはあります。

また、最近では過激なダイエットや不規則な生活、人間関係のトラブル、ハードな仕事、酒、タバコ、運動不足、睡眠不足などから、若年性更年期になる人の多くなっています。
ザクロは、このような乱れたホルモンバランスを整えるので、気になりだしたら定期的に飲み始めるのをおすすめします。